【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第116号
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☆「ビブリオバトルin徳島2014 社会人×大学生」の開催を終えて

 8月24日に「ビブリオバトルin徳島2014 社会人×大学生」を、徳島県立文学書道館で開催しました。文学書道館でビブリオバトルをするのはこれが2度目で、最初に開催したのは昨年の6月でした。昨年の大会「ビブリオバトルin徳島2013」は、高校生・大学生を発表者の対象とし、徳島初の公式ビブリオバトルとして開催しました。徳島初ということでメディアでも大きく取り上げられ、昨年はビブリオバトルというものを多くの人に知ってもらうことができました。私たち阿波ビブリオバトルサポーターは、この大会を皮切りとして活動を広げていったということもあり、今回の文学書道館での大会は「あれから1年か~…」という感慨深いものになりました。

 今大会は、社会人・大学生を発表者の対象として開催しました。昨年の大会から徳島でビブリオバトルが広がると、意外にも(?) 社会人の方から「ビブリオバトルをやりたい!」という声が多くあがったからです。大会当日は特に大きな問題もなく進行することができました。社会人の方の発表は笑いをとるなどした巧みな発表が多く、学生は本への想いを語った情熱的な発表が多かったように思います。最終的にチャンプ本は、学生が発表した宮本常一『忘れられた日本人』(岩波書店、1984年)に決まったのですが、社会人と大学生、どちらの発表も魅力的でとても楽しい大会になったと感じています。


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 しかしながら、特に大きな問題はなかったものの反省点がないわけではありません。今回はなかなか発表者が集まらなかった関係で、予定していたプログラムを若干変更しなければならない状況に陥ってしまいました。当日の進行の中でも、細かな反省点があります。しかし、去年と規模は違いますが、今年の方が断然スムーズに進めることができました。これは、去年からの積み重ねが今年に活きてきた結果なのだと思います。

 私はビブリオバトルの「人を通して本を知る、本を通して人を知る」というキャッチフレーズがとても好きです。まさにその通りだと思います。書評ゲームなので本を知ることができるのはもちろんですが、そのひとの発表の仕方や本に対する想いを聞くことで、そのひと自身に触れることもできます。今回は社会人・大学生でビブリオバトルを行ったので、世代を越えたコミュニケーションができたのではないかと思っています。

 今大会の反省を活かし、これからは「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~」の地区予選・決戦へ向けて、大学の先生や図書館職員の方々と一緒に、自分たちも楽しみながら運営の方も頑張っていきたいと思います。


阿波ビブリオバトルサポーター代表

徳島大学 総合科学部 人間文化学科4年 齊藤桃子


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