【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第115号
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☆学びサポート企画部活動報告「先生のコバナシ~実は私こんなことをしているんです~」

学びサポート企画部では、6月30日から7月4日の五日間に、夕方5時から6時まで徳島大学附属図書館1階玄関ホールで「先生のコバナシ~実は私こんなことをしているんです~」というイベントを開催しました。このイベントは、普段あまり知ることのない先生の研究内容について先生自身に話をしてもらうというものです。大学で行われている“研究”について、その内容、興味深いところ、先生の想いなどを知ることで、大学における学習に対する動機づけに役立ててほしいと思い開催しました。


今回は、計8人の先生に話をしてもらいました。

初日は、佐藤高則先生の「生物と教養の雑学」と塚本章宏先生の「空間情報VS文字情報」。

二日目は、真田純子先生の「農村風景を次世代につなぐ!」。

三日目は、真壁和裕先生の「ホヤは貝ではありません」と畠一樹先生の「いたずらに時を過ごすことのないように」。

四日目は、浮田浩行先生の「3Dプリンタ入門~初めの一個~」

最終日はヘルベルト ウォルフガング先生の「雑学、文学、道楽、豊かな人生への旅路。」と、古屋玲先生の「星の誕生と銀河の進化を探る」でした。


――初日 広報が遅れたこともあり、最初は人がいなくてシーンとした雰囲気でしたが、徐々に人が来て、盛り上がっていったのでほっとしました。佐藤先生は、先生が前期に行った講義や、ミルクや微生物など、生物学についていろんなことを語ってくれました。塚本先生は、文字情報と空間情報について、いろいろな題材の地図や歴史的な地図を用いて面白く話をしてくれて、とても盛り上がりました。最初は焦りましたが、一日目のコバナシは無事終了しました。


1日目佐藤先生 1日目塚本先生

――二日目 真田先生は、「石積み学校」と「風景をつくるごはん」という取り組みを中心にお話してくれました。専門分野の研究が,このように地域での活動につながっていくのだということがよくわかりました。その他にも色んなアイディアが紹介され,そんなやり方があるのか,と目からウロコでした。


2日目真田先生

――三日目 真壁先生は、インパクトのある題名の通り、ホヤについてわかりやすくかつ専門的に、テンポ良く話をしてくれました。畠先生は、ほかの先生と違って、円形に座ってみんなで話すという方法で、自分のやりたいことを意識することの大切さや、何かを成し遂げるために必要なことについて、みんなで考えあう時間を作ってくれました。テンポの速い真壁先生と、じっくり語る畠先生が対照的な一日でした。


3日目真壁先生 3日目畠先生

――四日目 浮田先生が、3Dプリンタの実演をしてくれました。すごいハイテクを予想していたのですが、高さや角度の調整を目視でおこなったり、物体を固定するためプリンタ本体にスティックのりを塗りだしたりと、3Dプリンタの思わぬアナログさに会場は大爆笑でした。この日は実演だったので、ほかの日とはまた違う面白さがありました。


4日目浮田先生1 4日目浮田先生2

――最終日 二方とも自分の研究人生について語ってくれました。ヘルベルト先生は「やくざ」や「宗教」、「死」などの敬遠されがちな研究をすることになった成り行きと、人とのつながりや本を読むことの大切さについて語ってくれました。古屋先生は、先生が今まで行ってきた天文学の研究人生について、いろいろな経験談を交えて話をしてくれました。この日は最終日にふさわしい「深み」のある話ばかりでした。参加者もたくさん来てくれて、無事イベントは幕を閉じました。


5日目ヘルベルト先生 5日目古屋先生

イベントを終えて振り返ってみると…

いろんなハプニングがあってあたふたする場面もありましたが、日がたつにつれ参加者は増えて、最終日には五日間で最も多くの人が参加してくれたので、イベントは“大”とはいかないまでも成功だったと思います。話の内容は,楽しい話や難しい話、真剣な話など多種多様でしたが、どの先生の話も本当に面白くて、スタッフながら聞き入ってしまいました。参加者のみなさんも、笑ったり驚いたり、時には集中して話を聞いていました。参加者に行ったアンケートでは、「満足した」「新しい発見があった」という回答がたくさんあり、「学ぶことの楽しさを再確認できた」「もっと深く考えたい」などのうれしい感想もたくさんあって、企画をして本当に良かったと思いました。


今回スタッフとして五日間イベントに携わって、参加者としての「おもしろかった」「新しい発見があった」だけでなく、企画者としての「むずかしさ」や「達成感」も知ることができて、本当に自分にとって価値のある経験となりました。その中でも一番思ったのは「協力なしにはできない」ということで、本当にたくさんの方々の協力が必要であることを感じました。協力してくれた先生や臨時スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。そして、評判がよかったため、学びサポート企画部ではこれからもこのようなイベントを定期的に行うことを考えています。その際は、アンケートで寄せられた「広報をもっとしたほうがいい」「声が聞き取りにくかったので、マイクを使ったほうがよい」などの意見を取り入れてより良いものにできたらなぁと思っています。


最後に…

”学びサポート企画部”では、このイベントのように、学生の「学び」の手助けとなる活動を行っています。興味のある方は水曜日の6時から図書館本館1階グループ研究室でミーティングを行っているので気軽に訪れてみてくださいね(^^)/。


徳島大学工学部電気電子工学科1年

学びサポート企画部 片山 裕之


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