【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第167号
メールマガジン「すだち」第167号本文へ戻る


○学術講演会「吉野川洪水と明治以降の治水及びローテク防災術」を開催しました

11月7日(水)に,図書館本館において第28回徳島大学附属図書館学術講演会を開催しました。


学術講演会は,一般市民のほか,学内教職員や学生を対象として,本学図書館に親しんで頂くと共に,知的感動を通じて学びの面白さを多くの人に伝えることを目的として,平成3年の第1回開催から継続的に実施しています。


今回は,講師として,香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構の松尾裕治客員教授をお招きし,「吉野川洪水と明治以降の治水及びローテク防災術」と題してご講演いただきました。


松尾講師からは,吉野川の洪水遺跡と古記録が物語る大洪水の数々,明治以降の治水対策,記憶に新しい7月の肱川水害の実態,今後も起こりうる大災害への心構えやテクニックなどについてお話があり,最後に,「防災術で重要なのは『基本は逃げること』『災害にあっても諦めないこと』の2つの言葉を憶えておいてもらいたい」の言葉で締めくくられました。 講演会には,一般市民・学内教職員・学生や土木関係専門家の方など50名を超える参加があり,西日本豪雨で注目された河川災害に対する防災への関心の高さがうかがわれ,大変好評のうちに終了しました。


また,講演会に関連して,松尾先生から提供していただいたローテク防災術に関する資料等を中心とした展示会も同図書館内資料展示室で開催しており,11月30日の会期終了まで,多くの方に観覧いただきました。


なお,本講演会及び展示は,地域の公共図書館等との連携協定に基づき,昨年に引き続き徳島市立図書館,徳島県立図書館,鳴門教育大学附属図書館との共催で実施しました。徳島市立図書館,徳島県立図書館では,共催で図書の展示を行い,講演会当日にそれぞれの図書館の展示図書リストの配付を行うなど,連携を活かした情報提供を行うことができました。


※本講演会は,「明治150年」関連施策として実施しました。

「明治150年」ポータルサイトにおけるイベントカレンダーに掲載されています。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/meiji150/portal/index.html(日付,地域等で検索できます)

講演会の様子


メールマガジン「すだち」第167号本文へ戻る