【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第145号
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○学長裁量経費事業「エビデンスに基づく医療を実践するEBMワークショップ」を開催しました


蔵本分館では、1月7日(土)に倉敷中央病院救命救急センター長の福岡敏雄先生を講師としてお迎えし、「エビデンスに基づく医療を実践するEBMワークショップ」を開催しました。


このワークショップは、平成28年度学長裁量経費(戦略的大学機能強化事業支援)によるもので、

①データなどの根拠に基づいて客観的判断ができる人材育成

②エビデンスに基づいた質の高い医療情報を取り扱うことのできる医療人育成

③学部や既存学問分野の枠を超えた人的ネットワークの形成

④多角的な視点で学習する機会創出の支援

を目的として附属図書館が主催し、徳島大学大学院医歯薬学研究部医療教育開発センター、徳島大学病院キャリア形成支援センター、徳島県地域医療支援センターとの共催で行われました。


ワークショップでは、価値ある論文の見つけ方についての文献検索実習や、臨床研究論文の内容をチェックし臨床場面への適用について議論するグループワークなどが行われました。参加者は25名で、内訳は

● 学部学生8名(医学部医学科3名、医学部保健学科1名、薬学部薬学科4名)

● 大学院生2名(栄養生命科学教育部2名)

● 教職員10名(医歯薬学研究部4名、病院6名)

● 学外5名(医師2名、県内大学教員 3名)

でした。

医学・歯学・薬学・栄養学・看護学と様々な専門分野の方にご参加いただき、学部や既存学問分野の枠を超えた人的ネットワークの形成、多角的な視点で学習することができました。

アンケートでも、「実際に臨床で活躍されている方や他学部の方々の意見を聞いたり、論文の読み方を学べてとても良かった」等、学部や既存学問分野の枠を超えての交流、実際の医療現場で働く者と学生との交流が有用であったという意見が多く見られました。

また、「ワークショップで新たに得られたこと」への自由記述として「エビデンスの重要さ」「根拠をもって考えていくこと」などの記述があり、ワークショップに参加することにより、根拠に基づいて客観的な判断を行うことの重要性を理解したことが伺えました。


今回、関係部局、講師・チューターの先生方のご協力のもと、図書館の利点を活かした有意義な学習・研究支援を行うことができましたことを心より感謝申し上げます。

今後も附属図書館では徳島大学の学生、教職員に相応しい学習・研究支援を行ってまいりますので、ご理解、ご協力いただければ幸いです。


検索実習の様子

検索実習の様子

グループワークの様子

グループワークの様子