【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第140号
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○今月の「テーマ展示とアプリでStudy!」【蔵本分館】

蔵本分館では,旬のテーマや,1つの分野に収まらない学際的なテーマを取り上げ,図書とiPadアプリを展示しています。

今回は9月9日の「救急の日」にちなみ,「救急」をテーマに展示を行っています。

救急集中治療医学分野教授,西村匡司先生に監修いただきました。


●第49回テーマ展示「救急」( 2016年8月23日~2016年9月28日(予定) )


今日の社会において,人々の安心・安全な暮らしのために救急医療は欠くことのできない大変重要な仕組みです。それゆえ,抱える課題も多いと言えるのではないでしょうか。

高齢化の進展などに伴って年々増加し続ける救急搬送,受入先の問題,大規模災害時の医療体制などは,社会全体で取り組んでいかなければならない問題です。

また,かねてより指摘されていますが,救急医療の現場で働く医療従事者の人材不足も,未だに解消されているとは言い難い状況にあります。

あらゆる診療科にわたる救急患者の初期診療を行う医療現場では,総合的,かつ各分野を横断する知識と技術,スピード感が求められます。救急医療はチーム医療でもあるので,その場で指揮を執る医師にはリーダーシップやコンサルテーション能力も必要となってきます。


この分野のスペシャリストである救急科専門医は,現在4,302人を数えますが(平成28年1月時点),それでも必要とされる人数には遠く及ばないのが現状です。

しかし今後も,救急科専門医が活躍を期待される場はさらに広がっていくものと思われます。


この機会に,社会の一員として,また医療に携わる立場から,様々な角度で救急医療と,その将来について考えてみませんか?

蔵本分館1階ホール,テーマ展示コーナーにぜひお立ち寄りください!


今回もiPadでは,テーマにちなんだアプリをご紹介しています。

(1)「MENU119」…東京慈恵会医科大学とNTTドコモの共同研究により発案された救命・医療補助アプリ。

倒れている人を発見した時の一次救命処置の流れや,小児の急病対処に迷った時の救急受診の目安を提供してくれます。

(2)「iTriage」…質の高い救急医療提供を目指し,米国のER医師によって作成されたアプリ。

メニューから症状を選択すると,可能性のある病名の候補を挙げ,GPS位置情報から最適な医療機関を案内してくれます。(※米国内とそのほか一部地域のみ対応です)


テーマ展示コーナーのiPadでお試しいただけますので,気軽に触ってみてくださいね。


ブログ「徳島大学附属図書館蔵本分館日誌」では,アプリの詳しい使い方をご紹介しています。こちらもご覧ください。

「アプリでStudy!(「MENU119」と「iTriage」)」


なお,徳島大学附属図書館Webページでは,今まで行ってきた展示とアプリを紹介しています。

http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/ から見ることができますので,ぜひチェックしてみてください!


展示の様子はこちら

展示の様子