【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第135号
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○就任のご挨拶

徳島大学附属図書館蔵本分館長 
鶴尾 吉宏

本年4月1日より、南川典明先生の後任として、附属図書館蔵本分館長に就任しました大学院医歯薬学研究部(顕微解剖学分野)の鶴尾吉宏です。就任にあたり、ご挨拶させていただきます。

図書館は、未知のことを探求して新しいことを創造していくために必要な情報を入手できる場であり、利用者が必要とする正確な情報を活用できることが求められます。そのため、図書館には ①研究活動を有効に支援する機能 ②学術情報の学外への発信能力 ③学生の学習と教育を効果的に行うための設備と環境を整備する必要があります。蔵本地区では、生命科学分野と関連した諸分野について、学生の学習と教育さらに研究活動および診療が活発に行われておりますが、これらを支援するために附属図書館蔵本分館において、以下の課題について積極的に取り組んでまいります。

1)情報活用の利便性の向上

蔵本地区では、医歯薬学研究部、先端酵素学研究所、医学部・歯学部・薬学部に所属する教職員ならびに学生、附属病院の教職員の皆様が、勉学、教育、研究および診療に取り組んでおりますが、これらが円滑および効果的に進むように支援する必要があります。最先端の情報をインターネットなどの電子媒体によるデジタル情報として検索・利用して、各分野で有効に活用できるように努めてまいります。特に、電子ジャーナルの活用は、研究・教育のレベルを上げるためには必須であり、電子ジャーナルが持つ利便性、即時性、網羅性の3つの特性を是非とも活用する必要性が求められます。そのため、利用者が必要とする学術情報を継続して供給できるように支援してまいります。

2)学術情報の学外への発信

蔵本地区で産出された学術情報は、学外にも発信して研究成果を世界に向けて公開していく必要があります。そのために、徳島大学で生み出された学術研究論文を電子化し管理して世界に公開する機関リポジトリを整備してオープンアクセスできるように運用することで、研究活動の支援を進めていきたいと考えています。

3)学生の学習支援と環境整備

附属図書館蔵本分館には、学生各自が学習する場としてのスペースはもちろんですが、資料閲覧スペース、学生が相互に議論できるミーティングルーム、パソコンを用いた情報検索を行えるマルチメディアルームなどが整備され、さらに、飲食ができるリフレッシュスペースも備わっています。静粛な環境で勉学に打ち込めるスペースを提供するだけでなく、複数の学生が図書館を利用して能動的に学習できるように支援を行い、シラバスで紹介された教科書や参考図書を備える授業サポートナビなども充実させ、また、学際的なテーマに関連する図書の紹介や、文献検索に関する講習会を開催することなどによって、これまで以上に学生が図書館に興味を持って活用できるように支援してまいります。


以上、吉本勝彦附属図書館長をはじめとして、関連する部署の方々にご協力していただいて、附属図書館蔵本分館を皆様に一層活用していただけるように尽力いたしますのでよろしくお願い申し上げます。


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