【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第135号
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○附属図書館蔵本分館長退任のご挨拶

附属図書館蔵本分館長 南川 典昭

前任の長篠博文教授より本職を引き継ぎ、2年間務めた蔵本分館長をこの3月末で退任することとなりました。在任の2年間、福井義浩前附属図書館長、吉本勝彦附属図書館長、附属図書館運営委員および松尾誠治室長、佐々木奈三江係長をはじめとする附属図書館職員各位にご支援・ご協力をいただき、大過なく任務を遂行できました。ここに改めて厚くお礼申し上げます。

アカデミアでの教員生活が間もなく30年になる私ですが、大学図書館に対する認識は、蔵書の保管や貸出しと学術論文の整備と提供、と極めて低いものでした。しかしこの2年間、分館長を務めさせていただき蔵本分館の活動が非常に活発で、且つ能動的であることを実感することが出来ました。着任の挨拶で大学図書館の役割は、1)学生が自ら学ぶための学習支援、2)研究活動に即した支援と知の生産への貢献、ならびに3)学術資料を中心とするコレクション構築であると述べさせていただきましたが、1)についてはグループ学習室やミーティングルームのハード面だけでなく、授業サポートナビやテーマ展示のソフト面の充実、2)については分館主催のワークショップや学内セミナーの開催によって蔵本分館のプレゼンスが十分に示されていたものと感じています。今後、これらの活動が積極的に継続されることを期待しています。一方、3)については不十分であったと反省しております。しかし、本年1月に「徳島大学におけるオープンアクセスに関する方針」が裁定され、リポジトリ登録を含め、本項目が鶴尾吉宏新附属図書館蔵本分館長のもと加速されることを祈念しております。

最後に、蔵本分館長としてだけでなく本学教員としても電子ジャーナルの量的・質的維持を非常に懸念しております。これは大学全体で考えるべき案件ですが、附属図書館がイニシアチブをとり、本学の教育・研究レベルが維持されることを願っております。

以上、簡単ではありますが退任の挨拶とさせて頂きます。2年間、ありがとうございました。


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