【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第132号
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○全国大学ビブリオバトル2015~首都決戦~四国Aブロック地区決戦の報告

こんにちは,阿波ビブリオサポーターです。

私たちは,2015年12月23日に東京で行われた「全国大学ビブリオバトル2015~首都決戦~」の 四国Aブロック地区予選・決戦の主催団体です。

今回は12月5日(土)に徳島大学常三島キャンパスけやきホール1階 地域連携小ホールで開催した 地区決戦について報告いたします。

今回出場されたバトラーの方々は,10月から行われてきた予選会で勝ち残った方ということで, 甲乙つけがたい素晴らしい発表をしてくださいました。紹介された本と発表の様子は以下の通りです。


●内藤優太朗さん「Self-Reference ENGINE」(円城 塔)

内藤さんの発表で特徴的なのは,本自体はもちろんですが, それを書く作者の魅力が全体を通して伝わってくるということです。

本だけでなく作者自身にも興味をそそられるような軽快な語りには「さすが」の一言です。

内藤さん発表の様子

●佐藤周平さん「必携国語辞典」(大野晋,田中章夫)

地区予選では筋肉むきむきの男性の表紙が目を引く「ボクの履歴書」をユーモアを交えながら紹介してくださった佐藤さん。

今回はどんな本を紹介してくれるのかと期待する参加者が多数居るなか,紹介されたのはまさかの国語辞典!

「バトルには負けてもいいので,僕の長年の相棒を紹介するために今日はやってきました。」という言葉が記憶に残っています。

質疑応答でも「辞書占い」の方法を伝授し,笑いをかっさらった佐藤さん。とても素敵な発表でした。

佐藤さん発表の様子

●藤井春樹さん「普通の家族が一番怖い」(岩村暢子)

地区予選でユーモアのある発表をしてくださった藤井さんですが,今回も大変面白い本を紹介してくださいました!

世帯調査により判明する日本の家族の意外な実態!発表だけでも一般的なものとは違った家庭が見えてきて, 「こんな家庭が実際にあるのか!」と,とても関心を持てる発表となっていました。

藤井さん発表の様子

さすが,地区予選を勝ち抜いてきた実力者のみなさん。どの発表も個性が最大限に引き出された,魅力ある発表でした。

自分の紹介する本の魅力を伝えたいという熱意がひしひしと伝わり,投票する側としてはとても悩ましかったです。

また面白いことにチャンプ本を決める投票の際に「Self-Reference ENGINE」と「普通の家族が一番怖い」が同一票で一位を獲得。

司会者の投票でチャンプ本が決まるという展開になり,会場はとても盛り上がりました。

みんなが固唾を呑むなか,栄えあるチャンプ本に選ばれたのは…


内藤優太朗さんの「Self-Reference ENGINE」!


チャンプ本が発表された瞬間,内藤さんの顔がぱっと明るくなったのを目にしました。

毎回のことながら,本当にどの本が一位になってもおかしくない,熱い戦いでした!内藤さん,おめでとうございます!

参加者の様子

以上が地区決戦の報告となります。

今回も,観覧者やバトラーの皆様のおかげで,楽しく有意義なものとすることができました。ありがとうございました。

今後もビブリオバトルのイベント等を開催していきたいと思いますので,興味のある方はご参加ください。

(阿波ビブリオサポーターの活動は下記ブログより公開しています)

→ http://awabiblio.blogspot.jp/


※内藤さんには徳島・香川地区の代表として「全国大学ビブリオバトル2015~首都決戦~」に臨んでもらいました。

残念ながら全国制覇は逃しましたが,すてきな発表をしてくださいました。

全国大学ビブリオバトル2015の詳細はこちら

→ http://zenkoku15.bibliobattle.jp/


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