【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第120号
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☆ビブリオバトルシンポジウム2014/全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~についての報告

私たち阿波ビブリオバトルサポーターは、12月13日(土)に行われた「ビブリオバトルシンポジウム2014」と、14日(日)に行われた「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~」へ参加・観覧に行って参りました。今回はそのご報告を致します。


<ビブリオバトルシンポジウム2014>

シンポジウムでは、ビブリオバトル開発者の谷口忠大さんをはじめ、公立図書館や学校図書館の司書の方々、古民家に携わる方や映像プロデューサーの方など、本当にさまざまな立場の方からビブリオバトルについてのお話を聞くことができました。いろいろなお話があったなかで特に印象に残っているのが「ビブリオバトル3ヵ条」です。「主催者が楽しいこと、発表者が楽しいこと、参加者が楽しいこと」。とてもハッピーな3ヵ条だなぁと思います。そして一番大事なことだな、とも思います。主宰する側、バトラー(発表者)、観覧者が嫌々ビブリオバトルに参加していたら、それはもちろん良いものがうまれるはずがありません。もれなくみんなが楽しい時間を共有できることが、ビブリオバトルにおいてとても大切だということを、改めて確認させてくれる素敵な3ヵ条だなと思いました。その他にも、ビブリオバトルとはどういうものなのか、という根本についてのお話がたくさんあり、ビブリオバトルというものについてより理解を深めることができました。ビブリオバトルという一つのものについて多くの人が語り合うことができた、とても良いシンポジウムでした。


〇シンポジウムのプログラムはこちら → http://sympo14.bibliobattle.jp/puroguramu


〇ポスターセッションの様子

ポスターセッションの様子

シンポジウムのポスターセッションでは,徳島大学附属図書館の職員が発表を行いました。タイトルは「ビブリオバトルの授業を創ろう!~徳島大学附属図書館の事例~」。多くの方に立ち寄っていただけました。


発表ポスター


<全国大学ビブリオバトル~京都決戦~>

全国から地区決戦を勝ち抜いた30人が京都大学に集まりました。


〇会場の「京都大学百周年時計台記念館(時計台ホール)」には大きな看板が

京都決戦2014

当日は、まず準決勝があり、6人グループで5部屋に分かれて行われました。結果からお伝えすると徳島代表の星野くんは決勝に進むことはできなかったのですが、地区予選・決戦のときと同じように、聴いている側を惹きつけるようなとても良い発表でした。星野くんがいたグループは他のバトラーもとても個性的で、準決勝であるにもかかわらず、決勝のような気迫と熱意にあふれた面白い発表ばかりでした。準決勝のあとには、京都大学名誉教授の佐藤文隆さん・眞鍋かをりさん・笑い飯の哲夫さんをゲストに、谷口忠大さんと4人でトークセッションが行われました。そのあとの決勝では、準決勝を勝ち抜いた5人が全員女性ということに会場が少しざわめき、「女性の時代だな…」という男性の呟きが聞こえました(笑)。全国大会の決勝という大舞台にもかかわらず、みなさんとても落ち着いていて、聴いている側も安心して耳を傾けることができました。チャンプ本に選ばれたのは、ロビン・スローン『ペナンブラ氏の24時間書店』を最後に発表した九州代表の方でした。大学1年生にもかかわらずとても堂々とした発表で、京都に来てからの話を織り交ぜ、ライブ感を大事にしている様子が好印象でした。


〇ビブリオバトルの発表本など結果はこちら。本戦決勝ステージの動画も公開されています。
→ http://zenkoku14.bibliobattle.jp/



シンポジウム・京都決戦、2日間ともとても充実したものでした。大会後に星野くんが「次は決勝に出たいです!」と言ってくれたことが本当にうれしかったです。阿波ビブリオバトルサポーターは、全国大会の地区予選・決戦の主宰をメインの活動としてやってきました。全国大会が終わった今は、肩の荷が下りるようなほっとした気持ちです。「人を通して本を知る、本を通して人を知る」のキャッチコピーのように、ビブリオバトルを通して、私もいろいろな人と出会うことができました。大変なこともありましたが、阿波ビブリオバトルサポーターとして活動してきて本当に良かったなぁと思います。サポーターの多くが今年度で卒業してしまうので今後を不安に思うときもありますが、これからもビブリオバトルの活動が徳島大学で続いていくといいなぁと思います。


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