【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第117号
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☆第4回大学図書館学生協働交流シンポジウムに参加しました(2)

先月号でもご紹介しましたが、山口大学で開催された大学図書館学生協働交流シンポジウムに徳島大学附属図書館で学生協働活動を行っている徳大生5人と一緒に参加してきました。(詳しくは先月号のすだちの記事をご覧ください。)


以下に学生さんからの感想を掲載します。今月は学びサポート企画部に所属している上村さん、枝川さん、片山くんの3人の感想です。

(ライブラリー・ワークショップと阿波ビブリオバトルサポーターの両方に所属している出口さん、齊藤さんの感想は先月号に掲載しました。)


工学部3年 上村菜月

「山口大学シンポジウムについて」

このシンポジウムでは全国からたくさんの大学が参加し、岩手大学や東京大学・九州大学からも来られていました。

一日目のポスターセッションでは、私たち学びサポート企画部はStudy Support Spaceとレポートの書き方講習、先生のコバナシについて発表しました。発表にはたくさんの人が聞きに来てくださり、質問もたくさんもらいました。そのため対応に忙しくて他の団体の発表があまり聞きに行けなかったのですが、それくらい大盛況に終わり嬉しい限りです。他の団体はPOPを作ったり事務的な仕事の補助を行ったりしていて、図書館で学習相談を行っている大学はめずらしいようでした。九州大学は学習相談をしていますが、私たちと違ってアドバイザーは全て学生・院生が行っていて、すごいなと思いました。各団体ごとに目的・目標が少しずつ違っていて面白かったし参考になりました。

次に新しく建てられた山口大学の図書館を見学させてもらいました。きれいなのはもちろんですが、工夫されたレイアウトがたくさん見られました。例えば自習スペースは長机に間仕切りが付いていて人がジグザグに座れるようになっているので隣り合わせにならないようにされていたり、壁一面にホワイトボードが設置されていたり、広いグループワークスペースも印象的で、見ていてワクワクしました。こんな図書館だと利用者も増えるだろうし、個人の勉強や討論もはかどりそうだなと思いました。空間作りの大切さを知りました。

夜はご飯を食べながらの交流会がありました。席順はランダムに振り分けられていたのでいろんな大学の人と話ができました。真面目に学生協働について話したり、くだらないことで盛り上がったりしました。料理もなかなか豪勢で大変楽しい時間が過ごせました。

二日目はワールドカフェを行い、「学生協働は利用者の役に立っているか?」というテーマで話し合いました。これもランダムに決められたチームで話し合います。

様々な視点から学生協働について考えるよい機会になりました。各団体の課題点について話す場面があって、比較的古くからある団体は利用者側の視点が失われかけているということが挙がりました。学びサポート企画部は始まって間もないですが、いずれこういった課題に直面するのかもしれないと思いました。学生利用者としての視点を持つからこその学生協働であるということに気付かされました。

二日間を通して、いろんな大学のたくさんの人と出会うことができました。学びサポート企画部のメンバーや一緒に参加したライブラリー・ワークショップのメンバーとの仲も深まったように思います。また、他の団体と比較ができて客観的に学びサポート企画部を見ることができました。参加できてよかったです。


総合科学部2年 枝川恵理

8月21日、22日に山口大学で開催された大学図書館学生協働交流シンポジウムに参加してきました。徳島から山口へは直通の交通機関がないため移動が大変でしたが、その分一緒に行動した学びサポート企画部のメンバーとはよい思い出を作ることができました。

さて、シンポジウム1日目ですが、この日は基調講演、ポスターセッション、図書館見学、交流会というプログラムでした。基調講演では山口大学の大学教育機構学生支援センター教授・平尾元彦先生から「キャリアから考える学生協働」というテーマでお話をしていただきました。最近の図書館は学生が企画するイベントで賑わったり、文献の電子化が進んだりといった変化があり、そしてこれからの変化を作るのが学生協働だとおっしゃっていました。図書館の役割が変化し、求められるものも変化するにつれ、私たち学生が図書館に参画していく機会はどんどん増えていると思います。他の学生や教職員との協働活動を通して、私たちが学べることはたくさんあります。そうした経験が自身のキャリア形成に繋がっていくのだということがよく分かりました。

続いてのポスターセッションでは、11大学から13のポスターが掲示されていました。私たち学びサポート企画部も活動の成果をまとめたポスターを作成し、発表も行いました。学びサポート企画部のように学生と図書館職員と教員が協力して活動を行っている団体は珍しいため、発表後は多くの質問が寄せられました。徳島大学で活動をしているだけでは、このことに気付かなかったと思います。これからもどんどん活躍の場を増やしていきたいです。

その後の図書館見学では非常に充実した設備を持つ山口大学図書館を巡りました。交流会では、美味しい食事を味わいながら、自身が所属する学生協働について紹介をしたり、他大学の活動のお話を聞いたりしました。

2日目は、他大学の教職員・学生を交えてグループを作り、「学生協働は利用者の役に立っているのか?」というテーマでワールドカフェを行いました。さまざまな意見が出される中、「活動が自己満足でもよい。楽しむことも大切。」という意見が特に印象に残りました。私は、自身が参加している学生協働に関して「せっかくの活動、“楽しみながら学ぼう”」と思いながら活動する一方で、「これは自己満足ではないだろうか?」と感じることもあります。しかし、おそらく学生として図書館とも教員とも関わりを持てる機会は、今しかありません。このチャンスを無駄にしないためにも、私のモットーでもある“楽しみながら学ぶ”という思いをより強く持ち、今後も様々な活動に挑戦していきたいと思います。

私は昨年も学生協働交流シンポジウムに参加したのですが、今年は昨年よりも多くのことを学べたと実感しています。また、他大学の活動で面白そうなイベントを発見したので、いつか学びサポート企画部でも実施できればと思います。今後も学びサポート企画部の活動にご注目ください。

教員と図書館職員と学生が連携して活動する学びサポート企画部は、自身をレベルアップさせられる場だと思います。是非一緒に活動してみませんか?


工学部1年 片山裕之

いろんなことを考えさせられた二日間でしたが、最も考えさせられたのは二日目のワールドカフェのテーマであった”学生協働は利用者の役に立っているか?”という点でした。そもそも「学生協働」「利用者」「役に立つ」の定義があいまいだったので、クリティカルな議論をすることはできませんでした。しかし、さまざまな視点、視野や、話し合う上でのテクニックを学ぶことができたとともに、自分自身のトークの練習ができたことは、とてもいい経験になったと思っています。今回のシンポジウムでの経験をこれからの活動に繋げられたらいいと思います。



徳島大学附属図書館ではライブラリー・ワークショップ、阿波ビブリオバトルサポーター、学びサポート企画部の3グループが学生協働活動を行っています。興味・関心のある方は一緒に活動してみませんか?


※ライブラリー・ワークショップ

徳島大学附属図書館を拠点に活動している同好会です。館内でポップコンテストや本の展示、読書会、オリジナル新聞の発行など、図書館を学生目線で盛り上げる活動を行っています。


※阿波ビブリオバトルサポーター

ビブリオバトルの企画・運営を行っている徳島大学公認のサポート系サークルです。毎月1回、館内でビブリオバトルを行っています。


※学びサポート企画部

徳島大学附属図書館で学習支援活動を行っている徳島大学公認のサポート系サークルです。

館内での学習相談窓口の運営や学習イベントの企画などを行っています。


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