【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第115号
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☆学習支援アドバイザーの方から『出口さんの寄稿文』

学習支援アドバイザーを経験して
総合科学教育部地域科学専攻2年 出口桜子

私は図書館で学習支援アドバイザーとして活動しています。図書館1階のピア・サポートルームという場所で主に学部生を対象にして、レポートの書き方や読書の楽しみ方について質問に答えています。

私が大学院に進学した年からこの活動が始まり、その際に図書館の職員の方からやってみないかと声をかけていただいたことが、アドバイザーとして活動させてもらうことになったきっかけです。院に進学し、専門である日本近現代文学の研究を深めたいと考えていた私は、レポートの書き方に不安があったり読書をどのように楽しめばいいのかと悩んでいたりする学生に対し少しでも何か力になれることがあればと思い、現在も活動しています。

前期は「レポートの書き方を教えてほしい」や「書いてみたのですが自信がないのでアドバイスしてほしい」などと、学部生1年生が主にサポートルームに来てくれました。中間テストや期末テストが実施される5月や7月に訪問者が特に多かったことを覚えています。レポートと感想文との違いや、文献の引用の仕方、書き方の基本的な決まり事などを教えました。丁寧にわかりやすく伝えることを常に心がけていたので、納得してくれたり「ありがとうございました」と言ってもらえたりしたときは非常に嬉しかったです。

また、印象的だったのはレポートの書き方以外にも、読書の楽しみ方についてたくさんの人が質問に来てくれたことです。ほとんどが「どのように楽しめばいいのか分からない」、「読書をしたいけど何から挑戦したら良いのか悩んでいる」などと言った理由で訪ねてきてくれました。読書は心を豊かにし、私たちの世界を広げてくれるものです。その学生と雑談をしながら、「じゃあこの本を読んでみたらどうか」などと好みに合ったようなものを勧めるようにしていました。何週間か経ったあとに読んだ感想を言いに来てくれたときは、アドバイザーにやりがいを感じた瞬間でもあります。本を読まないことに悩んでいる人もいれば、逆にたくさん読書をしているので本の話をしたいという人も定期的に来てくれたことも嬉しかったです。

後期も引き続きレポートの書き方と読書の楽しみ方という内容で、少しでも力になれればという思いで活動を続けていきたいと考えています。学習支援は数学や英語など、本当に様々な内容で、決まった曜日と時間に時間割が組まれています。先生の研究室に質問に行きたいけれど一歩が踏み出せない…と悩んでいる学生のみなさんに、ぜひこの学習支援の時間を有効に活用してほしいと思います。


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