【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第113号
メールマガジン「すだち」第113号本文へ戻る


○教員の寄贈著書コーナー

ご寄贈いただいた図書の中から、先生方に紹介文をご寄稿いただきました。


土江節子編著
『栄養教育論(食物と栄養学基礎シリーズ)』(馬渡一諭執筆)

大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(医学系)

講師 馬渡一諭 

馬渡先生『栄養教育論(食物と栄養学基礎シリーズ)』

栄養教育は、健康の維持・増進の基本であり、疾病の予防や合併症・重症化の予防となり、QOLの向上につながります。この一冊は、栄養教育に関する基礎的理論から応用までわかりやすくまとめたもので、さらに例題をあげるなどして管理栄養士国家試験対策にも力を入れています。私が担当した章「ライフステージ・ライフスタイル別栄養教育」では各ライフステージにおける食生活・栄養教育について、我が国の健康・栄養問題の現状や対象者をとりまく状況を踏まえた上で行うことを書きました。


中坊幸弘、木戸康博編
『応用栄養学 第2版(栄養科学シリーズNEXT)』(馬渡一諭執筆)

大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(医学系)

講師 馬渡一諭 

栄養マネジメントという観点から、さまざまなライフステージや環境、栄養状態の評価などを解説した専門書であり、学生の教科書としても利用できる一冊です。私が担当した章「栄養状態の評価・判定」では、集団および個人の栄養状態の判定・評価について解説しました。個人及び集団に対する栄養教育活動を行う上で、対象者の栄養状態の評価は非常に重要であることを書きました。


Thomas Boehm, Yousuke Takahama, editors
『Thymic development and selection of T Lymphocytes
(Current topics in microbiology and immunology)』

疾患プロテオゲノム研究センター 教授 髙濵洋介 

髙濵先生『Thymic development and selection of T Lymphocytes(Current topics in microbiology and immunology)

マックスプランク免疫生物学研究所のThomas Boehm博士と共同で、「胸腺の形成とTリンパ球選択」と題した英文書籍を編纂しました。また、第一章では、徳島大学の研究仲間達とともに「胸腺皮質上皮細胞の分化と機能」について執筆しました。本学の研究教育に資することを願いつつ寄贈します。


古代学協会編
『列島初期稲作の担い手は誰か』(端野晋平執筆)

埋蔵文化財調査室 准教授 端野晋平 

端野先生『列島初期稲作の担い手は誰か』

今日の日本文化の基層をなす稲作はどこから伝わったのか。稲作の導入にあたって、列島外からの渡来人と列島の在来人とはどのような関係にあったのか。列島における初めての本格的な農耕文化、弥生文化はどのように成立したのか。本書は、こうした古くて、なおも新しいテーマについて、下條信行愛媛大学名誉教授のもと、考古学・人類学のベテラン・中堅・若手研究者たちが一堂に会して、多方面から果敢に挑んだ意欲作である。執筆者の一人である私は、本書が今後、当該テーマの解明に従事する研究者にとっての道標となることを願ってやまない。また、農耕の始まりや人の移動、文化伝播、文化変化といった普遍的な題材を扱っている点では、考古学に限らず、人類学・歴史学全般に関心のある学生諸君、市民の皆様を満足させる内容となっている。ぜひ一読をお勧めする。


メールマガジン「すだち」第113号本文へ戻る