【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第110号
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○附属図書館蔵本分館長の任期満了を前にして

徳島大学附属図書館蔵本分館長 長篠博文

前任の吉本勝彦教授から引き継ぎまして、平成24年4月1日より2年間蔵本分館長を務め、この3月末で任期満了となります。在任の2年間、青江順一前附属図書館長、福井義浩附属図書館長、附属図書館運営委員および附属図書館職員各位にご援助・ご協力をいただき、大過なく任務を遂行できました。ここに改めて厚くお礼申し上げます。

蔵本分館は平成24年5月にリニューアルオープンしました。これに分館長として立ち会えたことは2年間の任期の中で最も印象深かったことの1つです。リニューアルオープンしてから順調に利用者数が伸びているようです。以前の図書館は静粛に使用するだけのものでしたが、本館・分館ともリニューアルによってラーニングコモンズ、グループ学習室、リフレッシュコーナーが設置され、多様な利用が可能になりました。分館のラーニングコモンズやグループ学習室も盛況のようです。私もミーティングルームを研究室のセミナーのために何度か利用してみました。大型タッチパネルディスプレイ装置などの利用法などをもう少し工夫できれば、教員も含めて更に多くの方々に活用していただけるのではないか、と思います。

従来、電子ジャーナル等の高騰化を円高の恩恵で、ある程度吸収していましたが、任期中のコアジャーナル選定に当たっては、円安の影響を受けて購読雑誌をかなりカットせざるを得なかったのは残念でした。今後の大学図書館コンソーシアム連合での取り組みに期待します。電子化に関しては、機関リポジトリの充実も課題です。これまでの学内紀要・国内雑誌掲載論文・欧文雑誌論文の抄録に加えて、学位論文や、発表論文の著者原稿などの掲載によって、本学の研究成果を網羅できるようになることを望みます。

学生用図書のためにはブックハンティング、Web選書、授業サポートナビなど多様な取り組みが実施されています。是非もっと多くの皆さんに活用していただきたいと思います。

平成25年10月には、蔵本分館で日本医学図書館協会中国・四国地区総会が開催されました。分館職員の方々には、大変ご苦労様でございましたが、これに際して、蔵本分館の建設に地域からの寄附金が大きく寄与していることを知りました。大学在籍者のためだけでなく、地域の医療従事者や住民・患者・ご家族の皆様のための施設としても蔵本分館が発展することを願っております。


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