【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第100号
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◇図書館のお仕事

徳島大学病院医事企画課医科外来係 鶴田早紀

2012年春、徳島大学の職員となった私は、社会人1年目に図書館に配属となりました。本が大好きな私にとって、図書館で働けるということは本当に嬉しい事でした。でも実は自分が大学生の時には、図書館で働いている職員さんを見て、そんなに忙しそうじゃないなぁ…なんて思っていました。しかし、実際に働いてみると意外に忙しい!私の仕事は主に、学生さんや先生から図書館にない資料が欲しいという申込みがあったときに他の大学図書館に取り寄せを依頼したり、学生さん向けに参考文献の探し方について説明する講習会を行っていました。

文献の取り寄せで最も印象に残っているのは、海外の図書館に依頼をしたことです。徳島に就職して、外国の方とメールでやりとりするとは思ってもいませんでしたが、私の下手な英文メールに返信が来たときはちょっと感動しました。取り寄せを依頼した本も無事に図書館に届き、申込者にお渡しできました。実は徳島もグローバル化が進んでいたということを知った仕事になりました。

また、いきなり講習会担当となった時は、大学を卒業したばかりの私が学生に何かを教えていいものだろうかと思いましたが、実際に自分がレポートを書いた時に分からなかったことや工夫していたことなども盛り込むようにしました。資料づくりのためにレポートの書き方についての本も読みまくり、学生の時よりもレポートについて詳しくなったくらいです。アンケートに「分かりやすかった」「ありがとうございました」と書かれていると本当に嬉しく、次の講習会に向けてさらに頑張ろうと思えました。

自分が学生の時に想像していた図書館の仕事と実際の仕事はかなり違っており、最初の頃はかなりギャップを感じ、驚きの毎日でした。でも社会人1年目にして様々なことに挑戦でき、楽しくやりがいのある仕事でした。

残念なことに、私は1年間で大学病院に異動となりました。今の職場は図書館の雰囲気とは全く違い、毎日が戦場のようです。また成長したときに図書館に戻ることができたら、学生さんにとって居心地がよく、役に立つ図書館作りに取り組みたいと思っています。毎日学生さんと接する図書館で仕事ができたことで、学生の立場に立って考え、仕事をする、という大学職員にとって大切なことを学べました。一緒に働いた職員の皆さんにはご迷惑ばかりおかけしましたが、私は図書館で働けて本当によかったと思っています。またいつか一緒にお仕事できる日が来るのを楽しみにしています。ありがとうございました。


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