【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第89号
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第1回FD・SDセミナーに参加しました

なぜ,図書館職員が「FD・SDセミナーに?」と思われるかもしれません。

図書館では今年から,徳島大学大学教育委員会のもとに置かれている「教育の質を向上させるための学生ワーキンググループ」=TUGリンクス(徳島大学学生チーム連合)内のピア・サポートチームの活動拠点となっています。

この活動は徳島大学「FDの定義」にある“学生の参画”にあたります。


徳島大学「FDの定義」はこちら


蛇足ながら説明しますと,「FD」とは「ファカルティ・ディベロップメント=大学の授業内容・方法の改善を図るための組織的な研修・研究のこと」,「SD」は「スタッフ・ディベロップメント=職員の資質向上のための研修・研究のこと」です。(図書館提供辞書サイトJapanKnowledge+より)

図書館職員は大学の「職員」ですから,「SD」とは大いに関係があります。

さらに,図書館は大学内の重要な「教育・研究支援機関」です。昨年度にはラーニング・コモンズもオープンし,学生の課外学習・共同作業の場所の提供,ラーニング・コモンズの利用による授業方法の改善の可能性,など,FDに貢献できる要素が増えてきました。


そうであるなら,もっと積極的に「FD」にも関わり,大学の教育がどこを目指しているのかということに敏感でありたいということで,参加することにしました。


FD・SDセミナーの詳細はこちら


今回のセミナーは「徳島大学全学FDの在り方 〜全学FDへの提案〜」をテーマとしたディスカッションでした。

最初のブレーンストーミングで私は「FDは一部の担当者のみがやればよいと考えられているのではないか,もっと多くの人が日常的な業務の中でFDを意識しつつ,特別な負担なくFDを遂行できるような状況にならないか」ということを提案しましたが,それが「FD参加者や担当者の裾野をいかに広げていくか?」というテーマとして他の方の提案とも集約されディスカッションされることになりました。

ディスカッションは白熱し,結論を出すには時間が足りないほどでしたが,その中で「FD事業の内容は伝わっているのか」

「ティーチングスキルやビジネスマナーなど,下からの要望をくみ上げた企画や実質必要なスキルを提供することが重要」

という意見が出され,参加者の中でこれらの意識が共有され今後も議論していくこととなりました。


このような場に参加すると,普段接することのない先生方と,業務とは違った形で話し合うことができます。

また,先生の議論の進め方,会議の仕切り方など,実務に直結するような気づきもあります。


業務との兼ね合いで,なかなかこのようなセミナーに参加することは難しいのですが,今回は大変よい経験になりました。

図書館は何ができるか?を考え,次の活動につなげたいと思います。


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