【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第83号
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突撃!先生のオススメ(ライブラリー・ワークショップ企画) 第2回


「突撃!先生のオススメ」とは,徳島大学の先生にお勧めの本を紹介していただこうという企画です。

今回は,総合科学部の小原繁教授にインタビューをしてきました。


ご紹介いただいた本はこちらです。


  1. わたしたちはなぜ「科学」にだまされるのか-ニセ科学の本性を暴く-/  ロバート・L・パーク(栗木さつき 訳)
  2. 人生論ノート / 三木清
  3. アダムの呪い / ブライアン・サイクス (大野昌子 訳)
  4. 生物と無生物のあいだ / 福岡伸一

紹介していただいた本と,本の紹介ポップは図書館本館1階で展示する予定です。

展示の様子は次号でお知らせしますのでお楽しみに。


以下は,インタビューに行ってきた学生による編集後記です。


ライブラリー・ワークショップメンバー 小村海氏による編集後記

11月中旬に心理健康コースの担当教授である小原繁先生におすすめの本を紹介してもらうためにインタビューに行ってきました。

今回も前回と同じように先生が「学生時代に読んだ本」「今の学生に読んでもらいたい本」を紹介してもらいました。

先生とのインタビューで総じて思ったこと、感じたことは自らの頭で考える重要性でした。紹介される本ごとに解説をしてもらいまいした。


初めに紹介された「わたしたちはなぜ科学にだまされるのか」の話では、現実に証明されている科学というものに疑問符をつけることが大切であるということをおっしゃられていました。物事を正しく検証し判断する情報リテラシーをしっかり身につけたり、常識である世間の考え、科学などが本当であるかどうかそれぞれの人が当事者になって見つめなおすことが生きる上で大切な知恵だと思いました。

僕がこのインタビューの中で最も印象に残った言葉は現象に対する物事の解釈は増え、科学は随分進歩したように思えるけれども人間の身体や脳はまだ分からないことだらけだという言葉でした。確かに学問の歴史自体がせいぜい2000年。細分化された科学に至っては500年程度なので巨視的に人類の歴史から考えるとまだまだ人間のこと、科学のことを理解できないのは当然なことだと感じました。ちなみに僕は高校時代にこう考えることで勉強に対する嫌悪感をまぎらわしていました。

科学の本とは対照的に青春という形容詞がふさわしい「人生論ノート」という本も紹介されました。この本を通じて人生のあり方について考えるということを先生は推奨されていました。生きることは何か、自分とは何か、様々なことを試行錯誤しながら自分の道を発見することが大切であるとおっしゃられていました。僕は紹介された本の中で「人生論ノート」が多くの学生にとってためになると思いました。

温和な雰囲気から次々と出てくる金言。終始、僕はその一つ一つの言葉に感心せずにいられませんでした。


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