【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第83号
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山西家関係展示資料の借用のお礼-鳴門市立図書館月間の行事報告-

鳴門市立図書館長 高田 博子

今年の鳴門市立図書館月間(2011.10.27~11.29)は『幕末鳴門の繁栄、発見!―廻船問屋 山西家の繁栄―』を徳島大学附属図書館から資料をお借りしてパネル展示をおこないました。

また、展示に関連して鳴門郷土史研究会と共催で、同会名誉会長西田素康さんによる講演会「幕末鳴門の繁栄、発見!―廻船問屋山西庄五郎と藍の豪商近藤利兵衛―」を開催いたしました。

かつて、鳴門は阿波藩の特産品(藍、塩、砂糖等)を移出する撫養港を中心に大きく栄えておりました。今は塩田も、港も姿を消し、祖父母に聞いた昔話となりました。

しかし、今回徳島大学附属図書館より貴重な資料をお借りし、展示会をしたところ、連日たくさんの方が見てくださいました。そして、「鳴門にこんな方がいたんですね。」「鳴門ってすごかったんですね。」「子どもの頃遊んだ金光山の仙龍院は山西家さんゆかりのお寺だったんですね。」「天井画は知らなかった。」などいろいろな感想をいただきました。学術的に研究された資料、解説に鳴門市民は郷土を見直す良い機会となりました。

公共図書館として市民の方に地元の施設で学習する機会を作ることができたことに感謝いたします。11月の入館者は6,900人(閲覧室のみ)、講演会の参加者は33人でした。これからも図書館連携として公共図書館へのご支援をお願いいたします。

◎展示の様子

展示の様子 展示の様子
展示の様子

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