今回は,総合科学部の真壁和裕教授にインタビューをしてきました。
紹介していただいた本と,本の紹介ポップを図書館本館1階にて展示しています。
◎展示の様子
ご紹介いただいた本はこちらです。
- <昔読んで面白かった本>
- 1.二十歳の原点 / 高野悦子
- 2.赤頭巾ちゃん気をつけて / 庄司薫
- 3.あなたにとって科学とは何か / 柴谷篤弘
- 4.ノーベル賞の決闘 / N・ウェイド
- 5.結ぼれ / R・D・レイン
- 6.愛と死を見つめて / 大島みち子・河野實
- <今の学生にもオススメ>
- 7.エンデュアランス号の漂流 / アルフレッド・ランシング
- 8.料理の四面体 / 玉村豊男
ぜひ,見にきてください。
以下は,インタビューに行ってきた学生による編集後記です。
ライブラリー・ワークショップメンバー“Y”による編集後記
6月中旬に真壁先生の研究室にインタビューに行ってきました。今回は,「先生が学生時代に読んだ本」「今の大学生に読んでほしい本」の紹介をお願しました。
‘学生時代’‘今の大学生’ということで,先生の大学時代のお話を聞かせていただきました。
先生が大学生のころは,学生運動の後の空気が残っていた時代だそうです。そのため,真剣で重い本を読んでいらっしゃったそうです。一方で,その空気がゆるくなっており,ちゃらちゃらした空気もあった,そんな両極があった時代の本だそうです。ちゃらちゃらといっても,恋愛に対して本で勉強していたそうです。また,一年未満で別れるのは不真面目だったそうです。これでちゃらちゃらと言ってしまったら,今の時代の恋愛はいったい何なのだろうと考えてしまいました。本当に真剣で,ストイック,きまじめな時代だったようです。話の中でも「見栄を張る講座が流行る」というのが私の印象に残りました。見栄を張り方まで勉強するとは…。その時は,みんな同じ見栄の張り方をした場合講座に行っていることがばれるのではないだろうか,講座に行くことは恥ずかしくないのだろうか,と色々思案してしまいました。先生がおっしゃるには,時代と言うよりは京都大学の理学部という大学の校風だったかもしれないそうです。しかし,編集後記を読んでくださっている方の中にも共感されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先生のお話を聞いていて当時の学生は本当にまじめだったのだと感心させられました。恋愛だけでなく,科学に対しても,研究そのものだけでなくそのバックグラウンドまで考えていらしたそうです。
お勧めの本の一冊の「エンデュアランス号の漂流」という本は,必死になればいいという今の大学生へのメッセージでもあります。この本をモチーフにして作られた大学院の募集のポスター研究室のドアに貼ってあります。文句がかっこいいですね。
◎ポスターの写真
「料理の四面体」という本を紹介していただいたときに,先生の趣味が料理だということを教えていただきました。そのことを聞いた時は,やっぱり理系だからきっちり計るのだな,と瞬時に私の頭には先生のビーカーを持ったイメージがわきました。しかし,先生が料理の好きな理由は,実験と違って図らなくてよくて目分量でOKだからだそうです。理系=きっちり・ビーカーと考えてしまった自分が恥ずかしいです。
私は文系なので,始め理系の先生のところにお邪魔すると考えたら少し不安になりましたが,話を聞いていてとても楽しかったです。先生と本の話をすることは,とても興味深い経験になりました。大学の先生は本好きが多いとのことで,ぜひ先生と本のお話をされてはどうでしょうか?
◎先生の笑顔の写真
「料理の四面体」という本を紹介していただいたときに,先生の趣味が料理だということを教えていただきました。そのことを聞いた時は,やっぱり理系だからきっちり計るのだな,と瞬時に私の頭には先生のビーカーを持ったイメージがわきました。しかし,先生が料理の好きな理由は,実験と違って図らなくてよくて目分量でOKだからだそうです。理系=きっちり・ビーカーと考えてしまった自分が恥ずかしいです。
私は文系なので,始め理系の先生のところにお邪魔すると考えたら少し不安になりましたが,話を聞いていてとても楽しかったです。先生と本の話をすることは,とても興味深い経験になりました。大学の先生は本好きが多いとのことで,ぜひ先生と本のお話をされてはどうでしょうか?