すだち45号　平成20年度徳島大学附属図書館読書週間「懸賞論文」の募集について

【すだち】徳島大学附属図書館報第45号
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○平成20年度徳島大学附属図書館読書週間「懸賞論文」の募集について

徳島大学附属図書館では毎年10月下旬から11月上旬の約2週間を秋の読書週間と定めて,学生の読書習慣を推進してきましたが,本年度も読書習慣の推進を目的として,下記の要領で懸賞論文を募集することになりました。最優秀賞,優秀賞および佳作には賞状と図書券を贈呈します。この機会に文学作品を読み,読後感想文を書いてみませんか。本を読み,自分の意見を文章化することによって,新しい自分に出会うものです。多数のご応募をお待ちしています。

記

平成20年度徳島大学附属図書館読書週間(10月27日～11月9日)

読書週間「懸賞論文」の応募要領

1. 応募者: 徳島大学学生(学部生・大学院生,留学生等も含む)に限る。
2. 課題: 下記の推薦図書の中から1冊を選び,読後感想文あるいは小論文をお寄せください。
3. 字数: 1200字～2000字以内(表題,所属学部・学科等,学生番号,氏名を冒頭に記載のこと)
4. ワープロ作成,原稿用紙に手書き,いずれでも可。原稿は返却しませんので, 必要の場合はコピーを取っておいてください。
5. 懸賞論文応募締切日: 平成20年12月12日(金) 午後5時30分
6. 提出先: 常三島地区：徳島大学附属図書館本館　仮設図書館(全学共通教育棟4号館4階); 蔵本地区：徳島大学附属図書館蔵本分館; (いずれもサービスカウンターの図書館職員にお渡しください)
7. 入賞者発表: 平成21年2月17日(火); 徳島大学附属図書館本館仮設図書館および徳島大学附属図書館蔵本分館の掲示板に発表するとともに,2月のメールマガジンでも入賞者を発表します。
8. 審査員: 徳島大学附属図書館運営委員会の教員数名
9. 推薦図書は下記の8冊: これまでの「知的感動ライブラリー」で取り扱った映画・オペラの原作のうち,生協書籍部でも簡単に入手できるものに限定します。徳島大学附属図書館本館にも数部備えていますので,ご利用ください。またいずれもこれまでのメールマガジンに若干の解説を掲載していますので,参照してください。さらに映画・オペラを個人的に鑑賞したい方は,徳島大学附属図書館本館・分館のサービスカウンターまで申し出てください。

推薦図書

　1)デュマ・フィス(吉村正一郎訳)『椿姫』(岩波文庫)
　　歓楽の生活を捨てて,真実の恋に生きようとする娼婦マルグリットと純情な青年アルマンの悲恋物語。ヴェルディのオペラ『椿姫』の素材となった作品。

　2)新田次郎『八甲田山　死の彷徨』(新潮文庫)
　　明治35年に実際に起きた青森県八甲田山の遭難事件を素材にした作品。2つの軍隊を対比して,自然と人間の闘いを迫真の筆で描く感動の小説。

　3)山本周五郎『赤ひげ診療譚』(新潮文庫)
　　長崎遊学から江戸に戻った若い医師保本登は,小石川養生所の医長「赤ひげ」のもとで反発しながらも,徐々に医者としても人間としても成長する過程を描いている。

　4)壺井栄『二十四の瞳』(新潮文庫)
　　昭和初年に小豆島の岬の分教場に赴任してきた大石先生と,12人の教え子との心の触れ合いを描き,戦争に押し潰されながらも懸命に生きる人々の姿を描く感動作。

　5)さだまさし『眉山』(幻冬舎文庫)
　　東京で働く河野咲子は母龍子の看病のため徳島に帰郷するが,やがて若き日の母の秘められた愛を知る。映画では徳島ロケが行われ,最終場面の阿波踊りの場面は圧巻。

　6)竹山道雄『ビルマの竪琴』(新潮文庫)
　　ビルマ戦線でイギリス軍の捕虜となった日本兵もついに帰国することになるが,一人水島上等兵だけはビルマに残り,僧侶となって同胞の亡骸を埋葬する決意をする。

　7)シェイクスピア(木下順二訳)『マクベス』(岩波文庫ほか,他の文庫本でも可)
　　マクベスは魔女たちの暗示にかかり,ダンカン王を暗殺して自らスコットランド王となるが,それ以後は不安と良心的苦悩に苦しめられ,ついには悲惨な最期を遂げる。

　8)シェイクスピア(平井正穂訳)『ロミオとジューリエット』(岩波文庫ほか,他の文庫本でも可)
　　モンタギュー家の一人息子ロミオは,これまで争いの絶えなかったキャピュレット家の一人娘ジューリエットと激しい恋に陥り,最後には悲しい結末を迎える悲恋物語。

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