【す だ ち】徳島大学附属図書館報 第39号
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3月も押し詰まったある日のこと,東京のテレビ番組制作会社から電話がかかってきました。
「某民放テレビ局で放映予定のクイズ番組で,ピクトグラムについての問題を出すのですが,『お静かに』というピクトグラムを使っている現場を探しています。インターネットで検索したところそちらで使用しているという記事を見つけまして…」とのこと。
どうやら本誌「すだち」のNo.33(2007/10/19)の掲載記事がスタッフの目にとまったようです。インターネットの検索エンジンで「図書館」「ピクトグラム」のキーワードで検索すると,「すだち」の記事がヒットします。
「すだち」No.33の掲載記事はこちら
→ http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/m-mag/mini/033/33-8.html
(本文は→ http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/m-mag/back/033/)
記事中に館内に掲示された様子の写真が出ていたので,現在も掲示されているならその現場を撮影したい,とのことでした。使用するのはピクトグラムが掲示されている部分だけというこで,そんなわずかな場面のために,わざわざ東京から徳島に来るのか,民間は違うなあなどと変な感慨を抱きつつ,番組の企画書を提出してもらったり大学の広報に報告したりと撮影に向けての手続きを進めていました。
ところが翌日になって「やはり時間的に厳しいので今回の取材は取りやめます。お騒がせして申し訳ありません」との連絡がありました。放送予定日まで1週間もなかったこともあり,東京と徳島の距離は埋めがたかったようです。ちなみに放送では関東地方のとある公共図書館の掲示が使われておりました。
しかし,今回の件で改めて,インターネットで情報を発信していくことの意義を感じました。地理的な距離はなかなか埋められるものではありませんが,情報はその距離を軽々と飛び越えて世界中に発信されていきます。
今後の｢すだち｣の記事を書く上で,励みになる一件となりました。