すだち29号　せっかく作ったワープロ文書が開けない!?

【すだち】徳島大学附属図書館報第29号
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○せっかく作ったワープロ文書が開けない!?

2007年5月頃から，徳島大学附属図書館本館のマルチメディアプラザに設置されているパソコンを利用されている方から「Wordのファイルが開けないんですけど…」といった相談が寄せられるようになりました。
話を聞くと自分のパソコンで作って持ってきた文書だということで，エクスプローラ画面を見せてもらったところ，アイコンからして見慣れたWord文書ファイルとは違っています。
よくよく見るとファイル名の拡張子も“doc”ではなく “docx”…??(→エクスプローラー画像)

○エクスプローラー画像

もしやということで，ご自分のパソコンについてお訊きしたところ，つい最近買った最新式のWindowsVistaマシンで，文書はバンドルされていたOffice2007のWord2007で作ったとのことでした。実は，Office2007から(ExcelやPowerPoint等も含め)ファイル形式が一新され(→http://office.microsoft.com/ja-jp/help/HA100069351041.aspx)ており，デフォルトの設定で保存するとこれまでのバージョンのOfficeプログラムでは開けないのです。一応マイクロソフト社でも「ファイル形式互換機能パック」(http://office.microsoft.com/ja-jp/products/HA101686761041.aspx)なるものを提供しており，これで以前のバージョンでもOffice2007のファイルが開けるようになりますが，この種のパッチの常としていつも完全にという訳にはいかないようです。という訳で，今のところ最も確実な対処法は，Office2007側で「名前を付けて保存」から「Word97-2003文書」を選んで(→手順画像)保存することです。

○手順画像

これでおなじみの拡張子“doc”のファイルができ(→WORDファイル作成画像),これまでのWordで開くことができますし，もちろんWord2007でも問題なく開けます。
ソフトウェアの発達にはある程度付き物とはいえ少々面倒な話ではありますが，まだまだ世の中では以前のバージョンのOfficeの方が多いですから，ほかのパソコンや友達とファイルをやりとりする場合のちょっとした気遣い，といったことで覚えておいていただければと思います。 (※文中のマイクロソフト社関係のURLは本文執筆時点のものです。)

○WORDファイル作成画面

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