◆サービスカウンターにて (2005.09.28)

お客様:『○○関係研究(○○大学社会関係学会)』という雑誌が徳島大学附属図書館に
  所蔵されているとOPACで調べてから来館したが、書庫のどこにあるのか分からない。
  ここの図書館は書庫にある雑誌の並び方に整合性がない。

図書館職員※: 誌名のアルファベット順に並んでいますが、紀要類は大学名のところに
  並んでいるものもありますので、見つからなかったら両方見てください。

お客様: じゃあ大学名のアルファベットで見つからなかったら誌名のアルファベットの
  ところに行けばいいんですね。

(しばらくして)

お客様: 両方見たけど全然見つからない、いったいどういう基準で大学名と誌名とを
  分けて並べているんですか。

※: 基本的には紀要は大学名のところにありますが、判断の難しいものは
  誌名のところに・・・

お客様: じゃあどうやって判断するの、○○はどっち?(といくつか誌名をあげる)

※: えーと、実際に行ってみないとなんとも・・・。OPACで大学名がついていない
  雑誌は誌名のところに並んでいることもあります。

お客様: じゃあOPACで出てくる誌名のとおりに行けばいいんですね。

※: いやぁ絶対そうってわけでもなくて・・・。

お客様: なんでそんなに分かりにくいんですか、全部大学名のところに置けば
  すむことでしょ。

※: それがなかなか・・・。

お客様: □□大学はちゃんと大学名のところにあってとても探しやすいのに。

※: □□大学さんみたいにちゃんとしてるとこはいいですけど、ここは・・・

紀要を含む大学の定期刊行物をどのような順番に並べるのはとても難しい問題です。
学内蔵書検索(OPAC)では、ある一定のルールで定期刊行物のタイトルを決めていますが、
このルールが必ずしも万人の常識と一致しません。

例で示します。

徳島大学大学教育委員会発行の『大学教育研究ジャーナル』は、雑誌の表紙をみると
タイトル部分に徳島大学の文字がありませんので、『大学教育研究ジャーナル』が
正式なタイトルになります。

一方徳島大学工学部研究報告は、雑誌の表紙のタイトル部分に『徳島大学工学部』の
文字が入っていますので、徳島大学工学部研究報告が正式なタイトルになります。

このように大学としての出版物であるのかどうかではなく、実際の印刷されたものを見て、
目録担当者が判断して正式タイトルを決定します。
その際には、大学別に書架に置いているかどうかというような、その図書館固有の事情は
正式なタイトルの判断材料にはなりません。
タイトル決定にはローカルルールは適用しないわけです。

しかしこのことが利用の混乱を招いているのは確かです。図書館のサービスカウンター
で気軽に聞いて下さるようお願いします。私たちもその質問に的確に答えることができる
よう日々努力してまいります。

(サービスカウンターでの会話を『すだち』用に編集しました)