徳島大学における電子ジャーナルの利用統計2004


徳島大学附属図書館契約の電子ジャーナルのご利用ありがとうございます。電子ジャーナルは各出版社のサイトから使います。徳島大学の電子ジャーナルの利用数、アクセス数を知ろうとしても、その記録は海外の出版社のサーバーにあるので、集計は出版社まかせになります。購読料を支払う大学が、その利用統計を自分で確認できないことが問題になることがあります。
また何をもって「利用」1件とするのかも大事です。電子ジャーナルを提供している出版社はいくつもありますので、各社がバラバラの基準で統計を出したのでは比較のしようもありません。
そこで考え出されたのが、COUNTERプロジェクトです。違う会社、違う購読機関同士の利用比較ができます。

徳島大学で利用の多い電子ジャーナルタイトル トップ10(COUNTER対応)
2004
順位 タイトル アクセス数
1 Nature 8361
2 Science 8273
3 Tetrahedron Letters 6145
4 Biochemical and Biophysical Research Communication 5902
5 Journal of the American Chemical Society 5673
6 Tetrahedron 3386
7 Tetrahedron:Asymmetry 3342
8 Organic Letters 3300
9 Ophthalmology 3179
10 FEBS Letters 2931

北海道大学附属図書館でも最近このCOUNTER対応の統計を発表しています。本学で利用第2位のScienceは、北海道大学では第3位ですが、利用数が大きく違います。教員一人あたりのアクセス数を計算しますと、徳島大学 ( 教員数902人で計算 ) が9回、北海道大学 ( 教員数2154人で計算 ) が16回になります。Tetrahedron Letters や Journal of the American Chemical Societyなどで計算しても2倍から3倍の開きがあります。これらのメジャーな雑誌について北海道大学は徳島大学よりもよく利用しているということです。このようにCOUNTER対応の統計を使うことにより他機関との比較もできるようになります。

最近の電子ジャーナルの契約形態として、ある一定の金額を負担することにより、その出版社の発行している電子ジャーナルを全部、あるいは全部に近い雑誌を読むことができます。過去に購読中止したものも、電子ジャーナルで読めるようになったというのも、この新しい契約スタイルによるものです。

しかし反対に言えば、本学ではまったく利用しないようなジャーナルについても一括契約という形で負担していることになります。この問題について考えるためにも電子ジャーナルの利用統計というものが大事になってきます。