新年度を迎えて~コロナウィルス感染拡大のなかで~


新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。とはいえ、新型コロナウィルス感染が拡大するなか、今年度は入学式もなく、授業開始も延期となるなど異例づくしとなっています。在学生の皆さんも不安な日々を送っていることと思います。就職活動もままならぬ人や、研究に支障をきたしている人もいることでしょう。サークル活動やイベント開催も制限され、十分な活動ができなくなっているのではないでしょうか。

そんななか、附属図書館も現在は特別措置をとらせていただいております。政府からの要請に従い、「密閉・密集・密接」を避けるべく、当面、ラーニングコモンズ・スぺースやリフレッシュコーナー、カフェテリア、グループ学習室などを閉室しております。その他の閲覧室も席を減らして、互いの間隔を空けるようにしております。こうした措置をぜひご理解のうえ、ご協力ください。館内には手指消毒スプレーも配備しておりますので、こまめにご使用ください。マスクを着用のうえ、人が集中する時間帯はできるだけ避けてご利用いただけたらと思います。体調の悪い方は入館をご遠慮ください。学外者の方の入館も当面、ご遠慮いただいております。この先、さらに制限が設けられるかもしれませんので、詳しくはこちらをご覧ください。

一方で、図書館には家にいても利用できるサービスがあります。皆さんが受講する授業の図書館所蔵の参考文献を取りまとめ、便宜を図る「授業サポートナビ」がありますので、附属図書館ホームページの「学習サポート」を開いてみて下さい。電子書籍も増えておりますので、この機会に利用を始めてみたらどうでしょう。授業の教科書や参考書として使われている電子書籍もできるだけ入れるようにしています。また電子ジャーナルや各種データベースも、来館することなく各種端末で利用可能です。最近は多くの論文もウェブ上で見ることができるようになっています。附属図書館からもCiNii Articlesなどを通してアクセスできますし、国立国会図書館は文献資料のデジタル化が進んでおりますので、貴重な文献を居ながらにして見ることもできます。また図書館横断検索を通して他の図書館や研究機関の蔵書状況も見られます。附属図書館のホームページがその入り口となりますので、ご利用下さい。よくわからない場合は附属図書館の利用支援係にお問い合わせください。

またこんなときにこそ、専門に限らず幅広く読書をしたらどうでしょうか。皆さんは外出を自粛して家で過ごす時間が多くなっていることと思います。旅行もできず友達と会うこともできない日々でも、本を読めば旅したり、歴史をさかのぼったりできます。見知らぬ人々と知り合いになったり一生の知己を見つけたりすることもできるでしょう。古今東西の叡智に触れ、人生の指針を得ることもあるかもしれません。

そのために参考にしてもらいたいのが、本学教職員がお勧めの本を紹介している『新入生にすする私のこの一冊』やMy Recommendations、学生サークル(ライブラリーワークショップ)によるおすすめコーナーなどです。附属図書館のエントランスなどに展示していますので、ご覧ください。

今は、ぜひ図書館に足を運んでください、とは言いにくい状況ですが、じっくり文献を探したり幅広く読書したりすることはできます。このように利用の仕方はいろいろありますので、図書館を上手に、賢く利用して、皆さんがこの時期を乗り切ることを願っています。