第35代 附属図書館長メッセージ


福井館長

第35代 附属図書館長

福井義浩

館長プロフィール

平成25年4月1日付で徳島大学附属図書館長に就任しました大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(機能解剖学分野)の福井義浩でございます。附属図書館は、本館に引き続き蔵本分館の改修も終わり、館内の居住環境は以前とは比べものにならない程改善されました。今後は、学部学生、大学院生、教職員の方々の利便性を考えた図書館運営を行うために全力を尽くす所存です。皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

大学附置の図書館としての機能の充実と拡充

大学図書館の役割は、時代と伴に変化しているとはいえ、教職員・大学院生の研究支援及び学部学生への学習支援であることに変わりはありません。電子ジャーナルの普及により研究者が図書館に足を運ぶ頻度は激減しましたが、学術情報の発信基地としての役割は以前よりも増しています。情報センターとの協力体制、コンソーシアムの利用による電子ジャーナル購入経費の削減等、今後改善しなければならない事項は多々あります。一つずつ解決していきたいと考えています。

本館と分館の運用の一体化

本館に続き分館のリニューアルも完了し、館内の居住環境は以前と比べて格段に良くなりました。これまで本館と分館の運用は別々でサービスも異なっていましたが、それぞれの利点を取り入れて利用者に優しい、特に学部学生の学習支援に重点を置いた図書館づくりを目指したいと考えています。

徳島市立図書館との連携協力

平成25年3月11日に徳島市立図書館との連携協力に関する協定書を締結しました。公営図書館と大学附属図書館は、設置形態も対象とする利用者も異なりますが、今後はそれぞれが得意とする領域で協力して、学生・市民に新たな分野の書籍への興味を喚起できればよいと考えています。徳島大学教員が選定した「新入生にすすめる私のこの一冊」については、既に市立図書館でも「閲覧」できるようになっています。

大学附属図書館は、すべての書籍を収蔵する国立国会図書館のミニチュアではありません。また、一般市民を対象として一般書から専門書までを扱う公営図書館でもありません。大学附属図書館の重要かつ本来の役割は、大学の構成員である教職員と学生の教育・研究支援であるということを最後に強調したいと思います。


2013年4月吉日 福井 義浩