整理
番号
図 名 縦(mm) 横(mm) 阿波国文庫印 不忍文庫印 体裁 和暦 西暦 様式 彩色 閲覧制限 高精細画像
11 地球輿地全図 亜細亜北亜米利加境(題簽) 1429 1430 × 文化7年 1810 木版 彩色
料紙種類 数量・形態 分間(縮尺) 表装・箱情報 保存状態
楮系 1鋪・折り畳み ナシ 題簽 全面虫損,題簽一部虫損
画 像
地球輿地全図 亜細亜北亜米利加境(題簽)
備 考
日本周辺図のほかに,北米西海岸や樺太(サハリン)周辺を示した副図が掲載されている.
解 説

江戸時代の地図としては珍しい円錐図法を用いた本図には,日本を中心として北極海周辺からモルッカ諸島までの東アジア地域が図示されている.「エゾ(北海道)」の北には,「エゾ又ゼゾ」とも書かれた「カラフト島」と「サハリン」の2島が図示されており,両島を別個の島として取り違えている様子がうかがえる.1727年に発見されたベーリング海峡部には「ベリンゴウ」と記載されているが,それ以前に考えられていた仮想の「亜泥俺(アニアン)峡」の名もみえる.副図に,1島からなる「沙瓦里印(サハリン)島」も描かれている.本図はロシア語流の地名が多い世界図で,ロシア使節がもたらした地図を手本にしたとみられる.作者の山 田聯(つらね;詠歸斎)は堅田藩主堀田正敦に仕えた儒者で,樺太・サハリン別島説 を唱え,「北裔図説集覧」など北方地域に関する著書も多い.なお,本画像データは文部省平成11年度科学研究費補助金研究成果公開促進費による「国 絵図高精度画像データベース」事業において作製した.

参考文献
洞 富雄(1960):『間宮林蔵』吉川弘文館.
織田武雄(1974):『地図の歴史−世界篇』講談社現代新書.
秋岡武次郎(1988):『世界地図作成史』河出書房新社.
神戸市立博物館(1994):『古地図セレクション』(財)神戸スポーツ教育公社.