徳島大学附属図書館では、200点を越える古地図・絵図類(近世古地図・絵図コレクション)を貴重図書として所蔵しています。

いずれも、学術・文化的価値が高い史料であり、保存と利活用の観点から、平成9年度から高精細デジタル画像の作成事業に着手し、平成11年度から徳島大学附属図書館貴重資料高精細デジタルアーカイブとしてデジタル画像データと書誌データ(総合科学部 平井松午教授作成)及び解説情報をWebで公開しています。


所蔵史料は、[伊能図]、[徳島]、[日本図]、[世界図]分けて掲載し、未デジタル化のものもリストに入れています。


[伊能図]には、伊能勘解由(忠敬)が作成した「沿海地図」(東日本3鋪、1804年)や「大日本沿海図稿」(西日本4鋪、年不詳)の中図、「豊前国大図」(3鋪、年不詳)の大図を所蔵している。なお、慶応3年(1867)に幕府開成所から発行された「官板実測日本地図」(東日本4鋪)も含めています。


[徳島]には、阿波国・淡路国の国絵図(5鋪)をはじめ、徳島・洲本の城下絵図、徳島藩測量方岡崎家による実測分間絵図(郡図・村図)、川絵図や村絵図などが含まれています。国絵図は、慶長10年(1606)、正保元(1644)、元禄10年(1697)、天保6年(1835)に、幕府が各大名に命じて調進させたもので、寛永年間(1624-44)にも幕府巡見使を通じて幕府に献上されたといわれています。幕府が直接作成した天保国絵図を除いては、幕府に提出された多くは失われていますが、諸藩は控図や下図を所有し、今日に伝えられています。


[日本図]には、整理番号の「江」、「京」、「諸」を掲載しています。「江」は「江戸」で大半は嘉永年間(1848〜1854)の木版刷切図。「京」は「京都」で一部を除いて大内裡内の建物差図(写図)が多くを占めています。「諸」は江戸、京都以外の地域で手書彩色図が多くを占めています。


[世界図]には、海外から入手した地図をもとに、わが国で近世後期?幕末期に刊行された世界図・地球図があり、多くは木版色刷図となっています。


なお、「貴重資料高精細デジタルアーカイブ」は、平成22年度に改訂、平成27年度に再改訂しました。


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